IPSIニュースレター 2019年2月号

2019.02.22

IPSIニュースレター2019年2月号(日本語版)【生物多様性ポスト2020目標アジア太平洋地域ワークショップ、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2019年2月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

1.生物多様性ポスト2020目標アジア太平洋地域ワークショップ

2019年1月28日から2月1日にかけて、生物多様性ポスト2020目標アジア太平洋地域ワークショップが名古屋にて開催されました。同会合では、アジア太平洋地域の生物多様性条約(CBD)締約国が2020年以降の生物多様性の枠組みに入れ込むべき要素について検討しました。同様のワークショップは、国連の各地域区分(アフリカ、アジア太平洋、東欧、中南米カリブ、西欧その他)ごとに開催されていますが、アジア太平洋地域は他地域に先駆けて開催されました。IPSI事務局スタッフおよび多数のIPSIパートナーが同会合に参加し、SATOYAMAイニシアティブ、ならびにランドスケープ・シースケープ・アプローチに関する情報を様々な観点から提供しました。

また、IPSI事務局は、「Multi-stakeholder partnership to enhance landscape and seascape approaches for biodiversity conservation and human livelihoods」と題したサイドイベントを日本国環境省、コンサベーション・インターナショナル、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)と共催し、参加者のランドスケープ・シースケープ・アプローチおよびIPSIに対する認識を高めました。

同会合では、参加者による発表や議論が多数行われ、生物多様性戦略計画2011-2020から提起された問題の特定から、ポスト2020の枠組みの具体的なアイディアまで多岐にわたって意見交換・共有が行われました。同会合では主に、新しい枠組みは現行計画の漸進的な更新なのか、それとも大きな変換なのか?多様な視点を取り入れるべきか?どのような生物多様性目標が盛り込まれるべきか?などに焦点が当てられました。同会合の成果は、今後の地域別、テーマ別、その他の協議に反映され、最終的には、2020年以降の生物多様性の枠組みへインプットされる見込みです。この新しい枠組みは2020年に中国で開催される生物多様性条約第15回締約国会議(CBD COP15)にて採択される予定です。

同会合に関する詳細はこちらからご覧いただけます。

 

 

2.2020年以降の生物多様性の枠組みへの意見募集(CBD事務局)

CBD事務局は、締約国とオブザーバーに対し、昨年末に作成されたディスカッションペーパーに基づき、ポスト2020の生物多様性の枠組みに関する更なる見解を募集しています(提出締切:4月15日)。本文書には、IPSIによるいくつかの提案が盛り込まれています。ご一読いただき、ランドスケープ・シースケープ・アプローチを通じて自然共生社会を実現するというIPSIの長期目標がポスト2020の生物多様性の枠組みにおいて有用であることが明記されるよう、ぜひ見解をご提出ください。

募集要項および提出に関してはこちら(英語)からご覧いただけます。

 

 

3.UNU-IAS 2019年度大学院プログラムの入学願書受付開始

国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、2019年度大学院プログラムの入学願書を受け付け中です。入学願書の締め切りは、博士課程サステイナビリティ学が2019年4月19日です。(修士課程サステイナビリティ学は2019年2月28日で締め切りました。)両課程とも2019年9月に開始され、自然科学・社会科学・人文科学を融合した革新的および学際的なアプローチを通じた人材の育成を目指しています。

出願はUNU-IASのウェブサイトより申請フォームをダウンロードのうえ、ご応募ください。本プログラムの詳細は、こちらをご覧ください。

 

4.【締め切り迫る】UNU-IAS 2019年度ポスドクフェローシップの入学願書受付

国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、2019年ポスドクフェローシップの入学願書を受け付け中です。本件は海外の若手研究者を対象とした「日本学術振興会(JSPS)と国連大学によるポスドクプログラム」です。UNU-IASが行う研究やトレーニング・プログラムに直接携わることができ、国際SATOYAMAイニシアティブもこの研究対象プロジェクトのひとつとなっております。入学願書の締め切りは、2019年3月15日です。出願について、UNU-IASのウェブサイトより申請フォームをダウンロードのうえ、ご応募ください。

本プログラムの詳細は、こちら(英語)をご覧ください。

 

 

5.ケーススタディ紹介:グリーン・グローブ・ガーナ

IPSIメンバーのグリーン・グローブ・ガーナより「Conserving Biodiversity and livelihood Enhancement: the case of Saviefe Communities on the Weto landscape in Ghana」と題したケーススタディが提出されました。

生物多様性ホットスポット(西アフリカ・ギニア森林)に位置するガーナのウェトランドスケープは、森林消滅、野生動物の生息危機、土地劣化などにより、資源を失いつつあるため、回復に向けた活動が必要とされていました。グリーン・グローブ・ガーナは、IPSI協力活動の一つであるSATOYAMAイニシアティブ推進プログラム(COMDEKS)のウェトランドスケープ・レジリエンスプロジェクトの呼びかけに応じるかたちで、「生計向上と天然資源管理のための制度構築」というテーマのもと、ランドスケープコミュニティにおける生物学、先住民の知識と文化多様性を統合した生計支援を実証するイニシアティブを提案・実行しました。

ケースステディの詳細については、こちら(英語)からご覧いただけます。

 

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
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電話:03-5467-1212(代表)
E-mail: isi@unu.edu

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