6.ケーススタディ紹介:インド・エネルギー資源研究所(TERI)
今月は、IPSIメンバーであるインド・エネルギー資源研究所(TERI)のケーススタディ「Mainstreaming Community-Conserved Areas (CCAs) for biodiversity conservation in SEPLS – A case study from Nagaland, India 」をご紹介します。本ケーススタディは、SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー第五巻にも掲載されています。
インドのナガランドでは、伝統的な保全活動が生物多様性の保護に役立っており、特に森林劣化と野生動物の喪失への対応として、1800年代初頭にコミュニティ保全地域(CCAs)が宣言されたという記録があります。
CCAsによる伝統的保全活動の復活は、地域コミュニティが生産的移動耕作地の中に森林区画を確保することで、保全及び生態系の回復力向上に資することが期待されます。ランドスケープ全体にCCAsを設置・連結させ、生計手段の発展を通じた保全の支援を目的とした試験的なプロジェクトが、ナガランドの3つの村で開始されました。採用されたモデルは、伝統的な保全活動を復活させ、補完的な生活手段を提供することによって、これらの山岳コミュニティと森林の回復力を強化することを目的としています。共同CCA設置後、各コミュニティが天然資源の保全向上とSEPLSの共通資源管理の改善を報告したことから、本プロジェクトが効果的であったことは明らかです。
本ケーススタディの詳細はこちら(英語)をご覧ください。