IPSI事務局を務める国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、ランドスケープ・アプローチを生物多様性国家戦略及び行動計画 (NBSAP)に取り入れるための政策立案者に向けたガイダンスを新たに発行しました。特に、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)のゴールとターゲットの達成を目指す国々にとって、役立つ情報が記載されています。ランドスケープ・アプローチはランドスケープ・ガバナンス戦略の一つであり、地域における生態学的、社会経済的背景も鑑み、人々の生活と生物多様性を調和させることを目指すアプローチを意味します。
本ガイドではこれまで実施してきた幅広い研究成果より、NBSAPに関する分析、調査および議論から得られた洞察を紹介しています。2022年3月に開催された生物多様性条約(CBD)ジュネーブ会議におけるサイドイベント、2022年4月のワークショップにおける議論の内容も含まれています。
本ガイドは SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局が中心となり、地球環境戦略研究機関(IGES)、生物多様性条約事務局、環境省および東京大学未来ビジョン研究センターの協力により作成されました。
同ガイドはUNU Collectionsからダウンロード可能です。また、こちらのビデオより書籍の概要を知ることができます。なお、IPSIのウェブサイトでは本ガイドの構想と作成プロセスの詳細を紹介しています。
今後の内容改善に役立てるため、UNU-IASは実践上の課題や事例研究に基づくフィードバックを歓迎しています。ご意見、ご感想など、isi@unu.edu までメールをお願いします。