IPSIニュースレター2017年10月号

2017.10.19

IPSIニュースレター10月号(日本語版)【第12回IPSI運営委員会、生物文化多様性に関する国際フォーラム、関連イベント、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2017年10月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

 

1.第12回IPSI運営委員会、生物文化多様性に関する国際フォーラム、関連イベント

2017年10月2日から4日、石川県金沢市にて第12回IPSI運営委員会を開催しました。合わせて4日には、「アジア生物文化多様性国際会議」開催一周年を記念した国際フォーラムシリーズ第1回「生物文化多様性とSATOYAMA –自然共生社会を目指す世界各地の取組を知る」を開催しました(IPSI事務局及び国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)主催)。このフォーラムでは、IPSI運営委員から基調講演と事例紹介を行いました。

また石川県主催により、石川県能登半島においてIPSI運営委員会メンバーを対象とした現地視察が行われました。世界農業遺産に認定されている能登の里山里海の取組について学び、現地の専門家と意見交換しました。

2.新規IPSIメンバー(10団体)が承認されました

第12回IPSI運営委員会にて、以下の10団体が新たにIPSIメンバーとして承認されました。これによりIPSIメンバーは2017年10月時点で220団体となりました。

新規メンバーは下記の通りです:

•  農村開発促進組織 (ARDO) ガーナ
•  ヤリギエス国立公園 近隣農民協会 (ASOCAPAYARI) コロンビア
•  地域企業開発研究所 (CENDI) ベトナム
•  エチオピア生物多様性研究所 エチオピア
•  マダガスカル共和国 環境・生態系・森林省 マダガスカル
•  生態観察コンサルティング株式会社 台湾
•  持続可能な開発のためのPgakenyaw協会(PASD) タイ
•  アンザン大学 農村開発研究センター(RCRD) ベトナム

3. IPSI協力活動の承認

第12回IPSI運営委員会会合において、新たに6つの協力活動が承認されました。これによりIPSI協力活動は2017年10月時点で46活動となりました。

新たな協力活動は下記の通りです:

• アジア・太平洋地域生物多様性保全に関する次世代人材育成・SATO YAMA UMIプロジェクト -協力活動メンバー:公益社団法人 日本環境教育フォーラム(JEEF)、バードライフ・インターナショナル東京、コンサベーション・インターナショナル

• 2018年 社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)のレジリエンスに関する国際シンポジウム -協力活動メンバー:台湾 行政院農業委員会水土保持局(SWCB)、中華民国自然生態保育協会(SWAN)

• 里山に関する大規模公開オンライン講義(MOOC)用マルチメディア教材の開発と共有
-協力活動メンバー:フィリピン大学オープンユニバーシティ、金沢大学

• カクム保全地区協議会によるIPSI活動に関する知識の向上・適用の強化   –協力活動メンバー:コンサベーション・アライアンス・インターナショナル、ア・ロシ ャ・ガーナ、ガーナ共和国国家生物多様性委員会

• タイ北部の先住民族カレン族の持続可能な社会生態学的生産システムの促進と強化
-協力活動メンバー:タイ山岳民族教育文化協会 (IMPECT)、先住民の知識と先住民のための基金 (IKAP)、フォーレスト・ピープルズ・プログラム(FPP)、コンサベーション・インターナショナル

• エクアドルにおける持続可能な生産ランドスケープの管理と生物多様性の保全による地域社会の生計向上-マングローブ(ショーンとポルトビエホの河口)、乾燥林(コルドレーラ・デル・バサルモ)、雨林(プラヤ・デ・オロ)-協力活動メンバー:研究と社会開発財団(FIDES)、コンサベーション・インターナショナル
IPSI協力活動に関する情報は、こちら(英語)をご覧ください。

4.事例募集:持続可能な開発に関する地球規模報告書

国連が4年毎に公表する「持続可能な開発に関する地球規模報告書(GSDR)」のために、幅広い科学分野と非科学分野の関係団体に対して事例募集が行われています。次巻は2019年に発行予定で、持続可能な開発目標(SDGs)を監督する「持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)」にて発表されます。

募集締め切りは2017年12月1日です。詳細、事例登録はこちら(英語)をご覧ください。

 

5. SDM2017 プロジェクト採択結果について

社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の保全と持続可能な利用に関する優良事例となるような有望プロジェクトに資金協力を行うことを目的とし、2013年に地球環境戦略研究機関(IGES)、環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所が共同で設立した「SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)」の実行委員会は、2017年採択プロジェクトとして、下記の6団体を支援することを決定しました。
・ コンサベーション・ソリューションズ・アフリカ(ケニア)
・ ケニア森林研究所(ケニア)
・ ウン ノヨン・オンネション(バングラデシュ)
・ 行政院農業委員会花蓮区農業改良場(台湾)
・ 太平洋環境森林組合(コロンビア)
・ フィリピン大学オープンユニバーシティ (フィリピン)

詳細については、IGESのウェブサイト(英語)をご覧ください。

 

 

6. 新IPSIメンバー紹介:生態観察コンサルティング株式会社

生態観察コンサルティング株式会社(台湾)は、環境保全戦略や生態工学的計画立案などの生態学的調査、評価等を専門としています。(生態系)生態学と工学の架け橋となり、生物多様性の保全と持続可能な開発の両者のバランスを取ることを目標としています。

詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

 

7.2017年10月30日 JICA 公開セミナー

独立行政法人国際協力機構(JICA)と環境省は10月30日(月)14:00-16:30 JICA市ヶ谷ビル2階国際会議場にて公開セミナー「国際協力における愛知目標達成、ポスト愛知目標のための生物多様性の主流化の推進」を開催します。

IPSI事務局スタッフがパネリストとしてパネルディスカッションに参加します。参加をご希望される方は、参加団体及び参加者名をご記入の上、2017年10月27日(金)までにE-mailにて下記までお申込み下さい。

送付先: JICA地球環境部 森林・自然環境グループ支援ユニット
E-mail: jicage-nature@jica.go.jp

詳しくはこちらをご覧ください。

 

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
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電話:03-5467-1212(代表)
E-mail: isi@unu.edu

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