IPSIニュースレター2016年10月号

2016.10.20

IPSIニュースレター10月号(日本語版)【「2016年SDMプロジェクト採択結果、第1回アジア生物文化多様性国際会議の開催、「北摂SATOYAMA国際セミナー」の開催 他】

 皆様いかがお過ごしでしょうか。2016年10月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

1.2016年SDMプロジェクト採択結果について

 社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLS)の保全と持続可能な利用に関する優良事例となるような有望なプロジェクトに資金協力を行うことを目的とし、2013年に地球環境戦略研究機関(IGES)、環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所が共同で設立した「SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)」の実行委員会は、2016年採択プロジェクトとして、下記の6つの団体を支援することを決定しました。これらの団体には活動の実施やモニタリング、情報発信などに必要な資金およそ100万円が提供されます。

 • コミュニティーに根ざした環境保全(COBEC)
 • ア・ロシャ・ガーナ
 • 公益社団法人 日本環境教育フォーラム(JEEF)
 • スワミナサン研究財団(MSSRF)
 • ドイツランドケア協会(DVL)
 • 国立東華大学

 詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

2.第1回アジア生物文化多様性国際会議の開催について

 2016年10月27日(木)から29日(土)、石川県七尾市において、IPSIメンバーである国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)は国連教育科学文化機関(ユネスコ)、生物多様性条約事務局、石川県、七尾市と共同で第1回アジア生物文化多様性国際会議を開催致します。本会議では地域資源を活用し持続的可能な地域づくりにつながる「生物文化多様性アジアモデル」の構築に向けて、研究者および政策担当者により生物多様性と文化多様性の関係評価、保全活用の地域レベルでのあり方について議論が行われる予定です。

 本会議に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

3.「北摂SATOYAMA国際セミナー」の開催について

 2016年11月12日(土)、兵庫県宝塚市において、兵庫県阪神北県民局はアジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)、地球環境戦略研究機関(IGES)、北摂里山博物館運営協議会と共催で、「北摂SATOYAMA国際セミナー」を開催致します。なお、IPSIメンバーであるネイチャー・アンド・ライブリフッドのウィリアム・オルポット博士(ウガンダ)も本セミナーに招かれ「野生固有種の果実を活用した高価値商品開発の試み」について発表する予定です。

 詳しくは、こちらをご覧ください。

4.GEF-SATOYAMAプロジェクト レジリエンス指標トレーニング (熱帯アンデス)

 IPSI協力活動の一つである「GEF-SATOYAMAプロジェクト」の一環として2016年10月7日(金)から9日(日)にエクアドルのプエルト・ロペスにおいて、IPSIメンバーであるコンサベーション・インターナショナル(CI)および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は共同で、レジリエンス指標に関するトレーニングワークショップを実施致しました。本ワークショップでは、GEF-SATOYAMAプロジェクトが支援する地域からの参加者を対象に「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープにおけるレジリエンス指標(Indicators of Resilience in SEPLS)」を活用した、レジリエンス評価とモニタリングを行うためのトレーニングを行いました。
 レジリエンス指標に関する詳しい情報はこちら(英語)こちら(英語)をご覧ください。
 本ワークショップに関する詳しい情報は、こちら(英語)をご覧ください。

5.SEPLSレジリエンス評価ワークショップ(和歌山県みなべ町清川地区)

 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、2016年10月5日(水)に和歌山県みなべ町清川地区にて、みなべ町の協力のもと「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープにおけるレジリエンス指標に関するツールキット」を活用したワークショップを開催いたしました。地域住民19名が参加し、事前に実施されたアンケート結果をふまえて、地域の里山のレジリエンスに関する活発な意見交換が行われました。ワークショップでは、清川地区は豊かな自然環境に恵まれ、住民間のつながりが強い一方で、農林地の管理放棄の問題が共有されました。
 本ワークショップの結果は、今後の地域活性化に関する活動等に役立つ情報元として、地域に還元される予定です。
 なお、本レジリエンス指標は、UNU-IAS、バイオバーシティインターナショナル、国連開発計画(UNDP)、地球環境戦略研究機関(IGES)と共同でIPSI協力活動の一環として開発されました。詳しくは、IPSIウェブサイトをご覧ください。
 本ワークショップは農林水産政策研究所の農林水産政策科学研究委託事業「農村地域内外の多様な主体の連携による生物多様性の保全・活用活動のモニタリング・評価手法の開発」の一環として実施されました。

6.新IPSIメンバー紹介:公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会 (日本)

 公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会は1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」の基本理念である「自然と人間との共生」を継承、発展させる目的で設立されました。この理念の発展につながる研究開発やイベント事業を対象とした助成事業やコスモス国際賞をはじめとする顕彰事業の実施、さらには花と緑に関する普及啓発事業および国際交流事業に取り組んでいます。

 詳しくは、こちらをご覧ください。

7.地球規模生物多様性情報に関する助成金について

 地球規模生物多様性情報機構(GBIF)は「BIFA Capacity Enhancement」と「BIFA Data Mobilization」のに関する助成金を公募しています。締切は2016年11月18日です。詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

8.Mangal Man Shakya氏の国際自然保護連合(IUCN)南・東アジア地域理事当選について

 2016年9月にハワイで開催された「第6回国際自然保護連合・世界自然保護会議(WCC)」において、IPSIメンバーであるワイルドライフ・ウォッチ・グループのMangal Man Shakya氏(ネパール)がIUCNの南・東アジア地域理事の一人に選出されたとの報告を受けました。

 詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

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国際連合大学サステイナビリティ高等研究所

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電話:03-5467-1212(代表)

E-mail: isi@unu.edu

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