IPSIニュースレター2018年11月号

2018.11.07

IPSIニュースレター2018年11月号(日本語版)【CBD COP14参加予定、新刊のお知らせ、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2018年11月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。


1.生物多様性条約第14回締約国会議(CBD COP14)

「生物多様性条約第14回締約国会議(CBD COP14)」が2018年11月17日から29日まで、シャルム・エル・シェイク(エジプト)にて開催されます。IPSI事務局が、IPSIメンバーと共催するサイドイベントは下記の通りです。
「生物多様性と人々の暮らしのための社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ:ポスト2020世界生物多様性枠組における役割」(Side Event #2728)

日時:2018年11月17日(土)13:15~
会場:M7 – Youth Room(Building 1)
主催:コンサベーション・インターナショナル(CI)、生物多様性条約事務局(SCBD)、国連開発計画(UNDP)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、日本国環境省、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)

概要:SATOYAMAイニシアティブの下で実施されている活動がどのように愛知目標や持続可能な開発目標(SDGs)に貢献しているかを考察するとともに、2020年以降の新たな生物多様性の世界目標において、日本の里地・里山のような、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープが持つ可能性を議論します。(https://www.cbd.int/side-events/2728)

 

「生物多様性の保全と人々の暮らしのための効果的なランドスケープ・アプローチに関するまとめと普及」(Side Event #2812)

日時:2018年11月19日(月)18:15~
会場:M3 – IGOs Room(Building 2)
主催:国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、国連開発計画(UNDP)、コンサベーション・インターナショナル(CI)、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、日本国環境省

概要:SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)の下で立ち上がった4つの協力活動から得られた優良事例・教訓をまとめるとともに、2020年以降もこれらの取組を普及し、改良し、広める意味について議論します。(https://www.cbd.int/side-events/2812)
他にも、CEPA Fairにて展示ブースを設け、COP会議と同時開催される他のイベントにも参加し、IPSI-7の成果である「石川声明2018」を周知する予定です。IPSIメンバーで、CBD COP14への参加を予定されている方は、IPSI事務局までご一報ください。多くのIPSIメンバーとお会いできることを楽しみにしています。

CBD COP14に関する詳しい情報は、公式ウェブサイト(英語)をご覧ください。

 

 

2.新刊のお知らせ:「Satoyama Initiative Thematic Review Vol.4」

国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)は、「Satoyama Initiative Thematic Review vol.4(SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー第4巻)」を刊行致しました。本巻は、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)における生物多様性の持続可能な利用及び効果的な地域ベースの保護への貢献(Sustainable Use of Biodiversity in Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes and its Contribution to Effective Area-based Conservation)」をテーマとし、IPSIメンバーによる9件のケーススタディとそれらから得た共通点や政策提言をまとめた総括を掲載しています。

各ケーススタディでは、世界中の様々な社会政治的及び生態系の状況と知見に加え、「SEPLSにおける生物多様性の持続可能な管理・利用、及び効果的な地域ベースの保護への貢献をいかに確実にするか」及び「効果的な地域ベースの保護が、地球全体の環境保全の目標にいかに貢献するか」について紹介しています。本巻は、生物多様性愛知目標の中で「保護地域及びその他の効果的な地域をベースとする保全手段」について触れている目標11への貢献も一つの視野に発刊しました。

本書の電子版は、こちら(英語)よりダウンロードいただけます。

 
3.プロポーザル募集: マダガスカルとインド洋諸島における大規模な助成金

IPSIメンバーのクリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)は現在、マダガスカルとインド洋諸島の生物多様性ホットスポットを形成するいくつかの国々(マダガスカル、モーリシャス(ロドリゲス島を含む。)、セイシェル、コモロ)で活動するNGO、地域団体、民間企業及びその他の市民社会団体を対象とした大規模な助成金への応募を受け付けています。該当地域で活動するIPSIメンバーで、応募条件が合えば、応募することをお勧めします。受付締切は11月30日(金)です。

詳細はCEPFのウェブサイトにてご覧ください。

 

 

4.新IPSIメンバー紹介:生命の種財団(メキシコ) 

生命の種財団は、2007年に設立されたメキシコの小規模農業の支援に特化した団体です。同団体は、小規模農家の強化、農業生物多様性の向上、特にトウモロコシの在来種の識別・保存と、固有種の改良に取り組んでいます。

本団体に関する詳細は、こちら(スペイン語)をご覧いただけます。

 

5. ケーススタディ紹介:フロンテイラ・スル連邦大学(UFFS)

 IPSIメンバーであるブラジルのフロンテイラ・スル連邦大学(UFFS)より、「Fish farming in Rio das Cobras Indigenous Land, State of Paraná, Brazil」と題したケーススタディが提出されました。ブラジル・パラナ州のコーブラス川流域の先住民地区における持続可能な魚の養殖プロジェクトについて紹介されています。

  ケーススタディ詳細については、IPSIウェブサイト(英語)をご覧ください。

 


6.出版のお知らせ:「生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか:東日本大震災からのグリーン復興」

IPSIメンバーの東北大学大学院生命科学研究科は、2011年の東日本大震災から7年が経過した中で、「生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか:東日本大震災からのグリーン復興」を出版しました。様々な地域で取り組んできた復興の歩みを、グリーン復興という視点から見つめなおし、今後に繋げたい、という思いでまとめられた本です。

東北大学が国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、インクカートリッジ里帰りプロジェクト及びCEPAジャパンとともにIPSI協力活動として実施した浦戸諸島についても掲載されていますので、皆様ぜひご覧ください。

本書についての詳細は、こちらからご覧いただけます。
なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
国際連合大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
東京都渋谷区神宮前5-53-70
電話:03-5467-1212(代表)
E-mail: isi@unu.edu

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*SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)は、日本国環境省の支援により運営されています。