IPSIニュースレター2016年11月号

2016.11.23

IPSIニュースレター11月号(日本語版)【IPSIサイドイベント(CBD COP13)、新規IPSIメンバー、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2016年11月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

1.IPSIサイドイベント(生物多様性条約第13回締約国会議(CBD COP13))のお知らせ

IPSI事務局は、2016年12月4日(日)から17日(土)、メキシコのカンクンにおいて開催される「生物多様性条約第13回締約国会議(CBD COP13)」に参加し、下記の2つのサイドイベントを企画しています。IPSIメンバーで、参加を予定されている場合は、IPSI事務局までご一報ください。

<IPSIサイドイベントの概要>

日時:2016年12月6日(火)13:15-14:45

場所: Asia & Pacific Regional Group Meeting Room, Sunrise Building, 2F

テーマ:”Strategic Action for Mainstreaming Biodiversity: Contributions of the International Partnership for the Satoyama Initiative (IPSI) to Biodiversity and Human Well-Being”

ウェブリンク:https://www.cbd.int/side-events/2086

 

日時:2016年12月8日(木)18:15-19:45

場所:IGO’s Group Meeting  Room, Sunrise Building, 2F

テーマ:Contributions of funding mechanisms under the Satoyama Initiative to mainstreaming biodiversity for well-being

ウェブリンク:https://www.cbd.int/side-events/2087

 

2.新規IPSIメンバー(12団体)

2016年11月に行われたIPSI運営委員会にて、以下の12団体が新たにIPSIメンバーとして承認されました。これにより、IPSIメンバー数は2016年11月時点で202団体となりました。新規メンバーは以下のとおりです:

・サン・ホセ農村地域の持続可能な開発協会(コスタリカ)

・国立サン・シモン大学農業生態学センター(AGRUCO)(ボリビア)

・モンテスペルトリ古代穀物協会(イタリア)

・ダハリ(コモロ)

・行政院農業委員会林務局(台湾)

・伝統技術振興財団(パナマ)

・グリーン諸島財団 (セーシェル)

・HATOF財団(ガーナ)

・Ny Tanintsika(マダガスカル)

・王立自然保護協会(ブータン)

・TZRテクノロジー(マレーシア)

・財団法人慈心有機農業発展基金会(台湾)

 

3.IPSI協力活動の承認

2016年11月に行われた第11回IPSI運営委員会会合において、新たに6つの協力活動が承認されました。

•ケニヤのエワソ・ンギロの貯水池におけるコミュニティ主導型水生生物多様性モニタリングに関するモバイル端末技術について(協力活動メンバー:ケニア湿地生物多様性研究チーム(KENWEB)、コンサベーション・ソリューションズ・アフリカ)

• アグロフォレストリー果樹園システムとフェアトレード・カーボンオフセットを通じた持続可能でレジリエントな農村経済の構築(協力活動メンバー:カトマンズ森林大学(KAFCOL)、ネパール連邦民主共和国森林土壌保全省)

• 「Satoyama Initiative Thematic Review (SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー)」の刊行(協力活動メンバー:国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES))

•国際協力を通じた台湾農村地域の持続可能な開発とエコアグリカルチャー推進プロジェクト(協力活動メンバー:行政院農業委員会花蓮区農業改良場(HDARES)、国立東華大学(NDHU))

•ベニン沿岸地域における移動性野生動物(アフリカマナティーとウミガメ)及びその生息環境のコミュニティ統合型管理(協力活動メンバー:ネイチャー・トロピカル、ア・ロシャ・ガーナ)

•自然共生社会の実現に向けた生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAPs)の策定と実施に係る研究(協力活動メンバー:東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS))

IPSI協力活動に関する情報は、こちらをご覧ください。

 

4.「Satoyama Initiative Thematic Review Vol. 2」刊行

国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は「Satoyama Initiative Thematic Review Vol.2(SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー第二巻)」を刊行いたしました。 テーマは、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープのコンセプトとアプローチの主流化(Mainstreaming concepts and approaches of socio-ecological production landscapes and seascapes (SEPLS) into policy and decision-making)」であり、アドボカシー活動、多様な主体の参加、様々な組織間での協力関係構築、政策立案者等に向けたツールや情報等、様々な主流化の方法に関するケーススタディーをとりまとめています。本巻についての発表が、メキシコのカンクンで開催される生物多様性条約第13回締約国会議(CBD COP13)におけるIPSIのサイドイベント(2016年12月6日(火))にて行われる予定です。

本巻は、IPSIウェブサイト(英語)からダウンロードできます。

 

5.第18回台北国際賞鳥博覧会における活動報告

IPSI事務局職員は2016年10月22日(土)から23日(日)、台湾の台北において開催された、「第18回台北国際賞鳥博覧会(18th Taipei International Birdwatching Fair)」に参加しました。本博覧会ではIPSIメンバーである、中華民国自然生態保育協会 (SWAN)、台湾生態工学開発基金、台湾環境倫理基金(EEFT)、行政院農業委員会花蓮区農業改良場(HDARES)、行政院農業委員会林務局も参加しました。またIPSI事務局職員は、IPSI新メンバーである行政院農業委員会林務局が開催したSATOYAMAランドスケープの重要性に関するセミナーへ参加し、台湾環境倫理基金(EEFT)のケーススタディー対象地である、Gongliao-Hoho-Terraced-Paddy-Fieldsも現地視察しました。

本博覧会に関する詳しい情報は、こちら(中国語)をご覧ください。

 

6.第1回アジア生物文化多様性国際会議について

2016年10月27日(木)から29日(土)、石川県七尾市において、IPSIメンバーである国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)は国連教育科学文化機関(ユネスコ)、生物多様性条約事務局、石川県、七尾市と共同で第1回アジア生物文化多様性国際会議を開催しました。本会議では「自然と文化の保全政策協働」、「生物文化資源の活用と人材育成との好循環」、「国際認証を活かした地域づくりと相互交流」の3つのテーマに分かれて分科会を開催しました。今回の国際会議の成果として、「生物文化多様性に関する石川宣言2016」が採択されました。本宣言は12月にメキシコのカンクンで開催される生物多様性条約第13回締約国会議(CBD COP13)にて発表される予定です。

本会議に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

 

7.「北摂SATOYAMA国際セミナー」について

2016年11月12日(土)、兵庫県宝塚市において、兵庫県阪神北県民局はアジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)、地球環境戦略研究機関(IGES)、北摂里山博物館運営協議会と共催で、「北摂SATOYAMA国際セミナー」を開催し、北摂地域および海外のSATOYAMAに関する活動事例の報告や意見交換が行われました。IPSIメンバーであるネイチャー・アンド・ライブリフッドのウィリアム・オルポット博士(ウガンダ)も海外の活動事例の1つとして「野生固有種の果実を活用した高価値商品開発の試み」について発表しました。

詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

 

8.「アジア太平洋地域における自然と文化の連携に関する人材育成ワークショップ」について

2016年9月17日(土)から30日(金)に、茨城県つくば市において、筑波大学はユネスコ世界遺産センター、国際自然保護連合(IUCN)、文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)と共同で、「アジア太平洋地域における自然と文化の連携に関する人材育成ワークショップ」を開催しました。本ワークショップにはIPSIメンバーである行政院農業委員会花蓮区農業改良場(HDARES)、コンサベーション・アライアンス・インターナショナルも参加しました。また、IPSI事務局職員やIPSIの長年の協力者であるニューイングランドバイオラブ・IUCN WCPAのジェシカ・ブラウン氏、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)の飯田義彦氏らが発表しました。

詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

 

9.ケーススタディー紹介:公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会 (日本)

IPSIメンバーである公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会より、岩手県大船渡市の崎浜におけるSATOYAMA文化やその次世代への継承に関するケーススタディーが提出されました。詳しくはこちら(英語)をご覧ください。

 

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