IPSIニュースレター2016年1月号

2016.01.18

IPSIニュースレター1月号(日本語版)【IPSI-6開催、Satoyama Initiative Thematic Review(SITR) Vol. 1刊行、SITR Vol. 2原稿募集、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2016年1月号のIPSIニュースレターをお届け致します。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

 

1.IPSI-6開催報告

第6回IPSI定例会合が、2016年1月12~14日、カンボジア・シェムリアップにおいて開催されました。本会合では、総会、公開フォーラムに加え、エクスカーションが行われました。

IPSI総会では、運営委員の改選や新規メンバー及び協力活動の紹介が行われました。公開フォーラムでは、「持続可能なランドスケープ・シースケープ管理のための戦略的な活動の評価と展望」というテーマのもと、分科会と全体会合における発表や議論を通じて、「IPSI行動計画2013-2018」の達成状況に関する有益な情報の提供や実施推進のための提案などがありました。エクスカーションは、アンコールワット世界遺産地域を管理するアプサラ機構や、IPSIメンバーであるリブ・アンド・ラーン環境教育(LLEE)、そしてカンボジア環境省により企画、催行され、世界遺産地域内におけるSEPLSに関連する活動サイトを訪問しました。

IPSI事務局は、参加者の皆様や、今回の定例会合をホスト頂きましたカンボジア環境省に厚く御礼申し上げます。

本会合に関する報告は、こちら(英語)のウェブサイトに近日中に公開する予定です。

参考:環境省報道発表資料

 

2.新規IPSIメンバー(12団体)

2016年1月に行われたIPSI運営委員会会合において、新たに12団体の加入が承認され、IPSIメンバー数は184団体となりました。新規メンバーは以下の通りです:

• 中国科学院農業政策研究センター(中国)

• ブータン王立大学自然資源学部(ブータン)

• コミュニティーに根ざした環境保全(ケニア)

• コンサベーション・ソリューションズ・アフリカ(ケニア)

• リロングウェ農業自然資源大学森林学部(マラウィ)

• グレインズ・オブ・ホープ・モビライゼーション(GOHMO)(マラウィ)

• グリーン・イニシアティブNGO(モンゴル)

• コミュニティー保健イニシアティブ(INCH)(マラウィ)

• ケニア森林研究所(KEFRI)(ケニア)

• ONG STEPギニア(ギニア)

• 生態科学熱帯研究所(インド)

• 持続可能な農業を通した貧困削減のための国連センター(CAPSA)(国際連合)

 

3.IPSI協力活動の承認

2016年1月に行われたIPSI運営委員会会合において、新たに5つの協力活動が承認されました。

• GEF-SATOYAMA プロジェクト(協力活動メンバー:コンサベーション・インターナショナル、国連大学、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、地球環境ファシリティ事務局)

• ペルー沿岸地域の半湿潤熱帯に位置する未利用地を回復する観点から行うタラ(Caesalpinea Spinosa)植林地ガイドライン(協力活動メンバー:カマナ農工業開発協会(APAIC)、国際熱帯木材機関(ITTO))

• ベナンのラムサール条約登録地1017及び1018における森林の修復と持続可能な経営(協力活動メンバー:天然資源保全会(ONG CeSaReN)、国際熱帯木材機関(ITTO))

• グアテマラ西アルティプラノのウワルコックス小規模流域における先住民地の社会生態学的生産のための持続可能な森林管理、生物多様性の保存、ランドスケープの促進(協力活動メンバー:ビバモス・メホール生活改善機構、国際熱帯木材機関(ITTO))

• SATOYAMAイニシアティブ台湾パートナーシップ(TPSI)構築の促進(協力活動メンバー:国立東華大学、中華民国自然生態保育協会 (SWAN)、台湾生態工学開発基金 、台湾環境倫理基金(EEFT))

IPSI協力活動に関する情報は、こちらをご覧ください。

 

4.「Satoyama Initiative Thematic Review Vol. 1」刊行

IPSI事務局は「Satoyama Initiative Thematic Review Vol.1」を刊行いたしました。 Tテーマは、「SEPLSのより良い管理に向けた知見の蓄積(Enhancing knowledge for better management of SEPLS)」であり、特に地域コミュニティーやその他ステークホルダーと共に、SEPLSやその管理に関する知識や情報を収集し活用するためのツールやアプローチについてのケーススタディーをまとめています。

本巻は、IPSIウェブサイト(英語)からダウンロードできます。

 

5.原稿募集:Satoyama Initiative Thematic Review Vol. 2

IPSI事務局はSatoyama Initiative Thematic Review Vol. 2を刊行するにあたり、ケーススタディの原稿を募集しています。本巻のテーマは、「社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLS)の概念・アプローチの、政策・意思決定への反映(Incorporating concepts and approaches of socio-ecological production landscapes and seascapes (SEPLS) into policy and decision-making)」です。IPSIメンバーで本テーマに関連するケーススタディをお持ちの方は、是非御応募ください。締め切りは、2016年1月22日です。詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

 

6.COMDEKSニュースレター(第14号)

SATOYAMAイニシアティブ推進プログラム(COMDEKS)は、ニュースレター第14号を発行しました。ニュースレターは、こちら(英語)からダウンロードできます。

 

7.IPSI運営委員の改選

2016年1月に行われた第6回IPSI定例会合の総会において、IPSI運営委員の改選が行われました。改選後の運営委員メンバーは下記の通りです(下線は今回新たに加わったメンバー):

• ガーナ政府生物多様性委員会

• カマナ農工業開発協会 (APAIC)

• カンボジア王国環境省

• 国際熱帯木材機関(ITTO)

• 国連開発計画(UNDP)

• 国連大学(UNU)

• コンサベーション・インターナショナル(CI)

• ケニア湿地生物多様性研究チーム(KENWEB)

• 財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)

• 生物多様性条約事務局(SCBD)

• サラエボ大学理学部

• 自然及び持続可能な開発協会(ANDES)

• スワミナサン研究財団(MSSRF)

• 太平洋地域環境計画(SPREP)事務局

• 地球環境ファシリティー事務局(GEF SEC)

• 日本国環境省

• ネイチャー・アンド・ライブリフッド

• ネパール連邦民主共和国森林土壌保全省

• バイオバーシティ・インターナショナル

• フォレスト・ ピープルズ・プログラム(FPP)

• リブ・アンド・ラーン環境教育(LLEE)

なお、これまで運営委員を務めてきたワールド・アグロフォーレストリー・センター(ICRAF)、及び先住民政策提言・教育国際センター(TEBTEBBA)は、前期限りで運営委員会を離れることになりました。この2団体のこれまでのIPSIへの貢献に厚く御礼を申し上げます。また、運営委員会の議長として、ガーナ政府生物多様性委員会のアルフレッド・オテン・イェボア教授が再選されました。

 

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局

国際連合大学サステイナビリティ高等研究所

東京都渋谷区神宮前5-53-70

電話:03-5467-1212(代表)

E-mail: isi@unu.edu

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