2022年11月28日、IPSI事務局を務める国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、2022年の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)に向けて国連開発計画(UNDP)が主催した「2022 Nature for Life Hub」に参加しました。3日間のオンラインイベントでは、政府、NPO、市民団体、企業、先住民、ユースが一堂に会し、ネイチャー・ポジティブな未来に向けた社会変革的な行動について議論しました。また、UNU-IAS は、昨年出版された書籍『社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)における生物多様性-健康-持続可能性に関するネクサス』を紹介するビデオを公開しました。
本書は、生物多様性と健康、持続可能性との間のつながりを検証し、地域や伝統的な知識が、天然資源の持続可能な管理、生物多様性の保全と回復、すべての人の健康にどのように貢献できるかに焦点を当ててい ます。
共同編集者であるUNU-IASの西麻衣子リサーチ・フェローは、「このテーマは、持続可能性と高まる健康不安への統合的解決策が世界的に求められていることを考慮して選ばれました」と述べました。「COVID-19のパンデミック下において、ワン・ヘルス・アプローチは、人間と動物、生態系の相互関連性の中で高まる脅威に対処するための統合的アプローチとして、再び世界の注目を集めています。」
ビデオでは、共著者であるAlliance of Bioversity International and CIATのパトリック・マウンドゥ名誉リサーチ・フェローとCONACYT-CentroGEOのマリア・エレナ・メンデス・ロペス研究員がそれぞれケニアとメキシコにおける研究から得られた洞察と教訓について語っています。
本書は、IPSIの加盟メンバーによる世界各地のケーススタディをまとめた『SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー』シリーズの1冊です。
ビデオは、UNU-IASのYouTubeチャンネルからご視聴いただけます。また本書は、UNUコレクションからダウンロードいただけます。