お知らせ

新刊:GIAHSのモニタリング評価に関する手引書

2022.04.11

この度、IPSI事務局を務める国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と韓国農村開発局 (RDA)が、世界農業遺産(GIAHS)のモニタリング評価マニュアル 「テクニカルリファレンス」 を刊行しました。本マニュアルは、GIAHSのモニタリングと評価 (M&E) プロセスを策定し、実施するための手引きを提供します。

GIAHSは、世界的に重要な伝統農業を営む地域の特定と保全を目的に世界食糧農業機関(FAO)が認定しています。それらの地域は、優れた景観や農業生物多様性、地域の伝統的な知識システムなどの維持と適応だけでなく、何百万人もの貧困農家や小規模農家の食料と生活の安全保障も持続可能な形で支えています。国連大学では、2009年から日本においてGIAHSの概念を積極的に推進してきました。本マニュアルは、GIAHS行動計画で示された保全活動に不可欠な要素である、M&Eプロセスの重要性と有用性を強化することと、行動計画の下で実施された活動を測定し評価するための具体的手順を通じて、GIAHSの管理を支援することを目的としています。

本マニュアルは、GIAHSの持続可能な開発に関心のあるすべての国の政府や政府関係機関にとって有益なものになるでしょう。

UNU-IASとRDAは、知識の統合を目指し、2018年から農業遺産システムの特性分析と保全管理に関する技術導入の共同研究プロジェクトを行いました。本マニュアルは、当該プロジェクトの成果物であり、韓国と日本の16のGIAHS地域のステークホルダーと協議して作成されました。

本出版物はこちら(英語)からダウンロード可能です。