2018年8月17~19日、IPSIメンバーである台湾の財団法人慈心有機農業発展基金会と林務局の共催で、「2018年環境に配慮した農業と農地生態に関する会議」が国立台湾大学にて開催され、約600人が参加しました。本会議では、環境に配慮した農業を通じて、持続可能な発展のための実用的な解決策が議論されました。
本会議の3日目には、IPSI事務局のイヴォーン・ユーが、SATOYAMAイニシアティブ並びに世界農業遺産(GIAHS)について発表を行い、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)やGIAHSにおける農業遺産の保全を通じて、農地の生物多様性や生態系をいかに改善したか説明したほか、継承と持続可能な管理の重要性についての考えを促しました。
また公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)のラザシ・ダスグプタ氏が、IPSI協力活動であるSATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)について発表し、経済・社会・情報・管理・イノベーションの観点から、SDMプロジェクトが愛知目標や持続可能な開発目標(SDGs)にいかに貢献したかを分析した研究結果を共有しました。