日時: 2022年3月18日 – 2022年3月29日
場所:オンライン及び国立イフガオ大学
本サミットは、「イフガオ棚田のランドスケープの現状理解と未来への構築」というテーマのもと、研究者、政策立案者、地域住民が一堂に会し、棚田アセスメントの結果について議論を行います。イフガオ棚田で実施された保全対策や調査結果を発表し、棚田の持続的発展に向けた科学的ビジョンや政策提言の策定を目指します。
背景
イフガオ棚田は、1995年にユネスコの世界文化遺産に、また2011年には国際連合食糧農業機関(FAO)によって世界農業遺産(GIAHS)に登録されました。棚田は、先住民族の食糧確保や経済活動などに重要な役割を果たしています。しかし、生物多様性の喪失、環境破壊、大規模な人口流出による農業労働力の減少、棚田への関心の低下などによって、2001年から危機遺産に登録されています。
これらの課題に対処するため、国立イフガオ大学は、2019年にSATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)の支援を受けて、「イフガオ棚田評価」を開始しました。評価結果は、本サミットで公表され、エビデンスに基づいた政策立案のために活用されます。
お申込み
本イベントは、オンラインおよび国立イフガオ大学の会場、ヘリテージ・コンベンション・ホールにおいてハイブリッド形式で開催されます。参加には、こちらからの事前登録が必要です。
言語
本イベントは英語で行われ、通訳はありません。ご留意ください。
プログラム
3月18日 10:00–11:00
開会式プログラム
開会挨拶
- ダイナ・コラソン・ M. リシャヨ博士(RDET国立イフガオ大学副学長)
サミット・メッセージ
- ジェリー・U・ダリポグ氏(イフガオ州知事)
- 遠藤芳英氏(食糧農業機関(FAO)、GIAHSコーディネーター)
- 渡辺綱男(SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ 事務局長)
3月18日 11:00–14:00
イフガオ棚田の現状と動向
3月22日 10:00–13:00
イフガオ棚田ランドスケープの生物多様性と生態系サービスの変化要因
3月25日 10:00–13:30
イフガオ棚田ランドスケープの変化への対応
3月29日 10:00–12:30
妥当なシナリオ下でのイフガオ棚田の未来
※時刻は日本時間で記載
それぞれのセッションの概要を含む本イベントの詳細は、こちら(英語)からご確認いただけます。.
主催
本イベントは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の協力のもと、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局の共催により、国立イフガオ大学世界農業遺産イフガオ棚田研究開発センターが開催します。