DATE / TIME: 2020年6月6日 13:30 – 15:30
場所: オンライン
今回のUNU-IAS OUIK「能登の里海セミナー」は、国連が定めた6月8日の世界海洋デーを記念して開催します。SDG14「海の豊かさを守ろう」の10個の目標から、SDG14.1「2025年までに、陸上活動による海洋堆積物や富栄養化をはじめ、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に減少させる。」について勉強しながら、海に想いを馳せるイベントです。
近年、国内外において関心が高まっている海洋プラスチックゴミ問題や、経済活動による汚染への対策など、海洋汚染の状況について勉強するとともに、海洋環境の保護のために私たちができることについて、国内そして能登地域の専門家の方々と共に議論します。
また、今回の講座は「石川県民大学校」の講座としても特別実施いたします。
背景:
2015年9月の国連サミットにおいて、地球の持続可能な開発を維持するために全ての先進国と開発途上国が共に取り組むべき普遍的な目標として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、それを達成するための17の目標と169のターゲットからなる持続可能な開発目標(SDGs)が掲げられました。その中で、「海洋」に関する目標のSDG14は、2017年に初開催の国連海洋会議(新型コロナウィルスの影響により2020年6月開催予定の第2回が延期)では大会のテーマとして取り上げていたことをはじめ、近年国際的に海洋問題を語るのに共通語として注目されています。SDG14「海の豊かさを守ろう」とは、海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用するために掲げられる目標です。
2015年度から、UNU-IAS OUIKは石川県の世界農業遺産「能登の里山里海」(以下「能登GIAHS」)における里海の保全や生業に関する啓発活動を「能登の里海ムーブメント」として行ってきました。「能登の里海ムーブメント」構想は、里海という概念の理解、「能登GIAHS」としての里海の魅力と里海に関わる人々の生業について、石川県内外の方に認識していただくように発信すると共に、能登地域を日本海の里海の研究と保全活動をリードする拠点として定着させる運動です。さらにこの運動や様々な発信を通じ、能登地域に暮らす人々の生計向上を支援しています。この「能登の里海セミナー」も「能登の里海ムーブメント」の一環として、2015年から、石川県内と東京都において里海の暮らしに関するあらゆるテーマで実施しています。
会場:
オンラインにて開催
お申し込みはこちらから(県民大学校の講座として受講する方も事前登録が必要です)。
登録後、当日アクセスすることでイベント参加が可能になるURL付きの招待メールが届きます。メールが届かない場合などは unu-iasouik@unu.edu までご連絡ください。
主催:
主催:UNU-IASいしかわ·かなざわオペレーティング·ユニット(UNU-IAS OUIK)
共催:石川県(予定)、「能登の里山里海」世界農業遺産活用実行委員会(予定)
プログラム:
13:30-13:35 開会 永井 三岐子(国連大学OUIK事務局長)
13:35-13:50 セミナー紹介 「能登の里海ムーブメントとSDG14について」
イヴォーン・ユー(国連大学 OUIK研究員)
13:50-14:25 基調講義 「海洋プラスチックごみをめぐる課題」
道田豊(東京大学大気海洋研究所教授)
14:25-14:45 活動紹介 「子供たちの海の学びを考える・能登里海教育研究所の環境教育」
浦田慎(一般社団法人能登里海教育研究所主幹研究員)
14:45-15:25 パネルディスカッション「SDG14.1海洋汚染軽減の目標達成に私たちのできること」
モデレーター: イヴォーン・ユー
パネリスト:道田豊、浦田慎、 早瀬千春(輪島の海女漁保存振興会海女)
15:25-15:30 閉会の言葉 渡辺綱男(国連大学OUIK所長)
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