IPSI運営委員会委員長のアルフレッド・オテン・イェボア教授は、フランスのマルセイユで開催された国際自然保護連合(IUCN)の世界自然保護会議(WCC)2020に出席し、IUCNの最高賞である、ジョン・C・フィリップス・メモリアルメダルを受賞されました。おめでとうございます。ア・ロシャ・ガーナの理事長であり、ガーナ共和国国家生物多様性委員会議長、ガーナユネスコ委員会の委員でもあるイェボア教授は受賞スピーチの中で、「3つの世界的危機」および「政策レベルと研究レベルの両方で為された多大な努力」に言及し、「生物多様性を保護することが出来れば、土地の劣化や気候変動は過去のものになるだろう」と述べました。IPSIニュースレターの読者に向けて、イェボア教授より以下のメッセージを寄せて頂きました。
「私たちは、ある種の誤解や既得権、国の誇りのために、自然の事柄についての交渉に何時間も、何日も、何ヶ月も、何年も費やしています。私たちに生命を与えてくれる生態系がその転機にあることを確信しているのであれば、私たちの交渉は、自然関連の問題が複雑であることを認めつつ、誠実で、シンプルで、思慮深いものでなければなりません。自然には権利があり、その権利は尊重されなければなりません。私たちは、自然には自然独自の生存方法があることを常に念頭に置かなければいけません。自然には回復力があります。そして癒し、繋がり、調和、変化という一連の過程がそのすぐ後に続いていきます。私たちは楽観的であるべきでしょう。」
イェボア教授、改めておめでとうございます。教授のリーダーシップに感謝すると共に、その情熱、洞察力、専門知識に支えていただきながら、IPSIメンバーと共に今後IPSIをさらに推進してまいりたいと思います。
ア・ロシャ・ガーナのウェブサイトに掲載されている同氏の経歴については、こちらをご覧ください。ジョン・C・フィリップス・メモリアルメダルについては、IUCNのウェブサイトをご覧ください。2021年9月9日、マルセイユで開催されたIUCN WCC2020における受賞コメントの録画画像はこちらからご覧いただけます。