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ワークショップで農村の持続可能性のための自然文化アプローチを議論

2022.08.01

2022年7月23日、IPSI事務局を務めるUNU-IASは、ランドスケープアプローチに焦点を当てた、農村地域における持続可能性と生物多様性保全の実践について議論するオンラインワークショップに参加しました。「農村の持続可能性に向けた統合的な自然文化アプローチ」 と題された本ワークショップは、APAC地域影響イニシアティブ (AIRI) の一環として、IPSIメンバーの香港大学市民社会ガバナンス研究センターが開催しました。

ルーノ・レレス氏(UNU-IAS、パートナーシップアソシエイト) は、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープの持続可能な管理に関する理論的概念と、都市と農村のランドスケープのつながりを促進する上でのそれらの役割について概説しました。また、都市と農村のつながりという環境的側面が、SDGsの達成に向けてますます重要になってきていることや、Satoyamaイニシアティブが推進しているランドスケープアプローチが、都市計画やグリーンインフラ、持続可能な農業を結び付ける上で必要な枠組みを提供していることを指摘しました。

カティエ・チック氏 (香港大学市民社会ガバナンス研究センター副所長) は、香港のLai Chi Wo(茘枝窩)における農村文化景観の事例を取り上げ、持続可能な開発への革新的なアプローチが生物多様性と伝統的知識の保全を相互に強化しうることを説明しました。

本ワークショップでは、都市と農村のつながりや農村の持続可能性のためにチェンジ・フェローになることを目指すアジア太平洋地域の大学院生、研究者、思想的指導者、専門家の能力強化と関係構築を目的とした1年間のインキュベーション・プログラム「AIRI都市・農村持続可能性フェローシップ2022-23」も立ち上がりました。

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