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ポリシーブリーフ:生物多様性、健康、持続可能性のためのネクサスアプローチを提唱

2022.06.23

IPSI事務局を務めるUNU-IASから、新たなポリシーブリーフ(英題:The Biodiversity–Health–Sustainability Nexus: Integrated Solutions from Landscapes & Seascapes)が発表されました。本ブリーフは、持続可能な社会に向けた変革のためのネクサス(相互関連的)・アプローチ、すなわち複数のセクターにわたる統合的解決策を推進する方法の実施に関する提言を行っています。社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ (SEPLS)で用いられている方策をもとに、生物多様性と人間のウェルビーイング(幸福)との相互関係を解明し、政策立案者がワンヘルスのような一貫した政策に向けて対策を講じる際の指針を提供しています。著者は、西麻衣子、スニータ・サブラマニアン、ヒマンガナ・グプタです。

概要

ネクサス(相互関連性)の視点は、より持続可能な未来に向けてトレードオフ(両立不可能性)を明確にし、政策案同士の相乗効果を最大化するのに役立ちます。これらのアプローチは、生物多様性の保全と人間の健康およびウェルビーイングを維持するための統合的方策が見出されてきた、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の現場で実践されています。これらは、持続可能な開発に向けて、より一貫性のある包括的な政策立案のための貴重な教訓を提供しています。

提言

知識の共同創出、相互学習、資源の統合、能力開発を通じて、相互関連性の最も高い分野を特定する。
地域コミュニティの多面的なウェルビーイングと、利害関係者の参画を維持する介入の経済的実行可能性を確保する。
コミュニティベースのガバナンスを強化し、政策の一貫性と公正で公平なインセンティブの仕組みのための適応的アプローチを用いる。
地域コミュニティのニーズと適応力を反映させることで、国際指標を文脈化し、社会が一丸となって取り組む。