IPSIニュースレター2018年10月号

2018.10.16

IPSIニュースレター2018年10月号(日本語版)【IPSI-7開催結果、CBD COP14参加予定、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2018年10月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

 

1.第7回SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ定例会合(IPSI-7)

IPSI事務局(国連大学サステイナビリティ高等研究所)及び日本国環境省は、石川県との共催で、「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ第7回定例会合(IPSI-7)」を2018年9月29日から10月2日まで石川県金沢市にて開催しました。IPSI-7では、運営委員会、公開フォーラム、総会とエクスカーション(現地視察)を実施しました。

「SATOYAMAイニシアティブの生物多様性愛知目標及び持続可能な開発目標(SDGs)への貢献」と題した公開フォーラムは、IPSIメンバー以外の一般の方々も対象とし、SATOYAMAイニシアティブ及びIPSIの活動内容等について発表及び情報共有が行われました。

IPSIメンバーのみが参加するIPSI総会では、IPSIの今後の運営・活動の方向性について話し合われました。特に今回はIPSIの貢献と成果の評価に焦点を絞り、参加者はこの議論を踏まえた「石川声明」に合意しました。これは、2020年以降の生物多様性世界枠組みにおける社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の重要性を働きかけることをIPSI-7参加者が約束したものです。10月2日(火)には、石川県が主催したエクスカーションに参加し、能登半島の里山・里海を視察しました。

ご参加いただいた皆様、共催いただいた日本国環境省及び石川県のご支援の元に、本会議は無事に終了いたしました。ありがとうございました。

発表スライドやIPSI-7の報告書は後日、こちらのリンクに掲載いたします。

 
2.生物多様性条約第14回締約国会議(CBD COP14)

「生物多様性条約第14回締約国会議(CBD COP14)」が2018年11月17日から29日まで、シャルム・エル・シェイク(エジプト)にて開催されます。CBD COP14の本会議では、「保護地域及びその他の効果的な地域をベースとする保護手段」や「2020年以降の新たな生物多様性の世界目標に関する準備プロセス」などが議論されます。IPSI事務局もこれまでの成果をまとめ、本会議、サイドイベント、CEPAフェアにて発表・展示します。IPSI事務局が主催するサイドイベントは下記の通りです。

日時:2018年11月19日(月)18:15~
会場:M3 – IGOs Room(Building 2)

テーマ:“Consolidation and Replication of Effective Landscape Approaches for Biodiversity Conservation and Human Livelihoods”(Side Event #2812)
主催:国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、国連開発計画(UNDP)、コンサベーション・インターナショナル(CI)、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、日本国環境省
IPSIメンバーで、CBD COP14への参加を予定されている方は、IPSI事務局までご一報ください。沢山のIPSIメンバーとお会いできることを楽しみにしています。

 

3.新規IPSIメンバー(10団体)が承認されました

先月行われた第13回IPSI運営委員会において、新たに10団体がIPSIメンバーとして承認されました。これにより、IPSIメンバー数は計240団体となりました。新規メンバーは下記の通りです。

・認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(日本)
・グリーン経済開発センター(CGED-ネパール)
・中華民國環境教育學會(CSEE-台湾)
・開発のための教育・環境促進財団(FEED-フィリピン)
・環境再生事業団(GIERI)/コンゴ民主共和国ランドスケープ・ネットワーク(コンゴ民主共和国)
・熊本県(日本)
・株式会社リーフ(日本)
・生命の種財団(メキシコ)
・農業生物多様性と食の主権のための先住民パートナーシップ(TIP-イタリア)
・ハリスコ州地方自治体委員会(CAIEJ-メキシコ)

 

4.IPSI協力活動の承認

第13回IPSI運営委員会において、新たに1つの協力活動が承認されました。これによりIPSI協力活動数は、47活動となりました。新たな協力活動は下記の通りです。

・「自然共生社会の実現に向けた生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAPs)の策定と実施に係る研究」協力活動メンバー:東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、生物多様性条約事務局(SCBD)

IPSI協力活動に関する情報は、こちらをご覧ください。

 

5. SDM2018プロジェクト採択結果

IPSI協力活動の一つとして、SEPLSの保全と持続可能な利用の優良事例となり得るIPSIメンバーのプロジェクトに資金協力を行う「SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)」は、設立から本年で6年目を迎えました。2018年は、下記6団体のプロジェクトが採択されました。

・環境保全情報センター(EPIC-ウガンダ)
・伝統技術振興財団 (FPCI- パナマ)
・地域企業開発研究所(CENDI-ベトナム)
・南アジア環境フォーラム(SAFE-インド)
・ワールドアグロフォーレストリーセンター(ICRAF)
・フランコフォンアフリカの友(AMAF- ベナン)

  詳細については、IGESのウェブサイト(英語)をご覧ください。

 

6.日本語版IPSIブックレット発刊のお知らせ

IPSI事務局は、日本語版IPSIブックレット「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)自然共生社会の実現に向けて」を発刊しました。SATOYAMAイニシアティブ設立の背景や概要、IPSIのこれまでのあゆみや、IPSIメンバーの協力活動や活動事例を掲載しています。IPSIの活動を網羅した資料となっていますので、皆様ぜひご覧ください。また、IPSIの活動にご興味のある方が周囲にいらしたら、是非本資料の共有をお願いします。

日本語版IPSIブックレットはこちらからダウンロード可能です。

 

7.「北摂SATOYAMA国際セミナー」の開催

2018年11月10日(土)、兵庫県宝塚市において、兵庫県阪神北県民局は、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、北摂里山博物館運営協議会と共催で、「北摂SATOYAMA国際セミナー」を開催いたします。テーマは、「里山を未来につなぐ~里山保全活動の活性化と次世代への継承~」です。

本イベントに関する詳細は、こちらをご覧ください。

 

8.農業生物多様性を評価するためのガイドブック

IPSIメンバーのアグロバイオダイバーシティ・リサーチ・プラットフォーム(PAR)は、農業生物多様性評価ガイドブック(Assessing Agrobiodiversity: A Compendium of Methods)を作成し、ウェブサイトで公開しています。世界各地での経験を元に、生物多様性とその管理に関する知識の文書化、共同創出、共有を支援するために作成されたとのことです。

このガイドブックは、こちら(英語)からダウンロード可能です。

 

9.GEF-SATOYAMAプロジェクト 季刊ニュースレター

IPSI協力活動の一つであるGEF-SATOYAMAプロジェクトは、生物多様性ホットスポットにおいて、伝統的及び現代的知識に基づいた持続可能な資源利用、生物多様性保全の世界目標への貢献を通じ、自然共生社会の実現を目指すプロジェクトです。

GEF-SATOYAMAプロジェクトに関する2018年4月から6月までの活動について、ニュースレターが発行されました。ニュースレターはこちら(英語)からダウンロード可能です。

 

10.COMDEKSニュースレター(第25号)

IPSI協力活動の一つであるSATOYAMAイニシアティブ推進プログラム(COMDEKS)は、ニュースレター第25号を発行しました。ニュースレターはこちら(英語)からダウンロード可能です。

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
国際連合大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
東京都渋谷区神宮前5-53-70
電話:03-5467-1212(代表)
E-mail: isi@unu.edu

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*SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)は、日本国環境省の支援により運営されています。