IPSIニュースレター2016年2月号

2016.02.29

IPSIニュースレター2月号(日本語版)【レジリエンス評価ワークショップ、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2016年2月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

1.SEPLSレジリエンス評価ワークショップ(石川県珠洲市日置地区)

2016年2月2日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、石川県珠洲市日置地区にて、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)におけるレジリエンス指標」を活用したワークショップを開催しました。本イベントは、珠洲市自然共生室、及びIPSIメンバーである金沢大学が共催しました。
地域住民15名が参加し、事前に実施されたアンケート結果をふまえて、地域のレジリエンスに関しする活発な意見交換が行われました。ワークショップでは、日置地区は農業や漁業、それにまつわる伝統知識や仕組みが豊富である一方、少子高齢化が問題となっているということが共有されました。
本ワークショップの結果は、今後の地域活性化に関する活動等に役立つ情報元として、地域に還元される予定です。
なお、本レジリエンス指標は、UNU-IAS、国連開発計画(UNDP)、地球環境戦略研究機関(IGES)と共同でIPSI協力活動の一環として開発されました。詳しくは、IPSIウェブサイトをご覧ください。

2.持続可能な開発に関するセミナー(マレーシア・サバ州)

2015年12月、「Sustainable Development in Harmony with Nature in Crocker Range Biosphere Reserve」と題したセミナーが、マレーシア・サバ州・コタキナバルで開催されました。セミナーは、IPSIメンバーであるサバ州天然資源庁(NRO)と、サバ州政府公園局によって開催されました。クロッカー山脈生物圏保護区は、IPSIメンバーである国際協力機構(JICA)が支援する生物多様性保全プロジェクトサイトの一つです。セミナーでは、同じくIPSIメンバーである横浜国立大学の松田裕之教授が基調講演を行い、IPSI事務局からは鈴木渉が参加しました。主催者を代表して、NROのジェラルド・ジェトニー氏がセミナーで行われた発表や議論をまとめました。なお、ジェトニー氏は、本年1月にカンボジア・シェムリアップにおいて行われたSATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ 第6回定例会合(IPSI-6)において、IPSIの会議をサバ州で開催することを提案しています。具体的な会議の予定は今後事務局と調整が行われる予定です。

3.「MIDORI Prize for Biodiversity」応募受付

2016年「MIDORI Prize for Biodiversity」の受付が開始されました。MIDORI Prizeは、イオン環境財団及び生物多様性条約事務局が共催する国際賞であり、生物多様性の保全や持続的な利用に関する貢献を行っている個人を3名表彰します。応募は2016年6月30日までです。詳しくは、MIDORI Pressのウェブサイトをご覧ください。

4.移動性種保全に関する助成金

Mohamed bin Zayed Species Conservation Fundは、絶滅危惧種保護の助成金を公募しています。締め切りは2016年2月29日です。詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

5.2016年国際生物多様性の日(2016年5月22日)のテーマ決定

IPSIメンバーである生物多様性条約事務局(SCBD)は、今年の国際生物多様性の日のテーマを「生物多様性の主流化:人々や暮らしの支え(Mainstreaming Biodiversity: Sustaining People and their Livelihoods)」とすると発表しました。持続可能な生計に関する生物多様性の主流化は、SATOYAMAイニシアティブの重要なコンセプトの一つであり、IPSIメンバーの活動の多くも関係するテーマです。
SCBDは、このテーマに関連する事例を募集しています。詳細は、SCBDのウェブサイト(英語)をご覧いただくか、直接CBD事務局までお問い合わせください。

6.出版物:Wegel Managine

IPSIメンバーであるMELCAエチオピアは、Wegel Magazine第1号を発行しました。こちらの出版物は、MELCAエチオピアのウェブサイトからダウンロードできます。

7.新IPSIメンバー紹介:STEP Guinee

IPSIメンバーに新たに加わったONG STEPギニアは、ギニアのNGO団体で、持続可能な生計や、環境教育や保護、人間と環境に恩恵のある生物多様性を促進する活動をしています。詳しくは、ウェブサイト(英語)をご覧ください。

8.新ケーススタディー提出:フォーレスト・ピープルズ・プログラム(FPP)、Inter Mountain Peoples Education and Culture in Thailand Association (IMPECT)

IPSIメンバーのフォーレスト・ピープルズ・プログラム(FPP)と、そのパートナー団体であるInter Mountain Peoples Education and Culture in Thailand Association (IMPECT)は、タイ北部における高地のコミュニティによる生物資源の持続的な慣習的利用に関するケーススタディーを提出しました。詳しくは、こちら(英語)をご覧ください。

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局

国際連合大学サステイナビリティ高等研究所

東京都渋谷区神宮前5-53-70

電話:03-5467-1212(代表)

E-mail: isi@unu.edu

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