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2024年の始まりにあたり、能登半島地震で被災された皆さまにお見舞い申し上げます。皆さまの生活が一日も早く平穏に復することをお祈りしております。

IPSI事務局は社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープの持続可能な管理に向けて、皆さまと協力してまいりたいと思います。引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本ニュースレターで紹介を希望されるケーススタディ、出版物や活動に関するニュースがあれば、IPSI事務局までお知らせください。皆様からの情報をお待ちしています。

協働を進め、2024年をポジティブ・インパクトの年にしましょう。IPSIコミュニティに欠かせない存在である皆様への感謝をこめて。

- IPSI 事務局
IPSI最新情報:
  • 持続可能な開発における教育の役割に関する論文の公募
  • 日本のSATOYAMAイニシアティブを特集するフォーラムの開催
  • SDM2023プロジェクト開始ワークショップの開催
  • 文化としての自然に関する論文
  • SEPLSにおけるワンヘルス・アプローチに関する論文
  • ケーススタディ :ナックルズ保全林(KCF)とその周辺における人間と環境のインターフェース(HEI)を調和させるGMSLの革新的アプローチ
お知らせ

論文募集 - 持続可能な開発における教育の役割に関する学際的視点

Open Call Journal CRUST
Current Research in Environmental Sustainability (CRUST) 「環境の持続可能性に関する現在の研究」では、ScienceDirectの特集号に掲載する教育、環境科学、社会科学、政策研究、およびその関連分野から、学際的または融合的な洞察を提供する独創的な研究、文献レビュー、ケーススタディ、政策概要を募集します。投稿論文は、技術的に正確でありつつ、幅広い読者に理解しやすい文章をこころがけて下さい。

本特集号では、特に教育における不平等と持続可能な環境実践との関係に焦点を当て、教育実践と持続可能な開発との結びつきを探ります。

投稿論文の締め切り:2024831

詳細はこちら
ニュース
AEON forum 1 edited

SATOYAMAフォーラムで日本の農村ランドスケープの持続可能性を探る

2023年12月12日、持続可能な生活と生物多様性保全のための里山モデルについて議論する第1回SATOYAMAフォーラムが国連大学本部(東京)で開催されました。IPSIメンバーであるイオン環境財団と日本国内の大学の協力による革新的な解決策が紹介されました

イベントの詳細はこちら
SDM Inception Workshop 2023

SDM2023プロジェクト開始ワークショップを開催

2024年1月17日、SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)事務局を務める、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、SDM2023のプロジェクト開始ワークショップを開催しました。ワークショップでは、SDM採択プロジェクトの実施団体に対して、SDMの実施および報告の手順について説明が行われるとともに、IPSIメンバー同士でプロジェクトについて共有し、意見交換を行いました。

SDMはSATOYAMAイニシアティブを進めるIPSIメンバーの活動をさらに推進するため小規模資金を提供するIPSIの協力活動です。詳しくは SDMウェブサイトをご覧ください。

ワークショップの詳細はこちら
出版物

論文

Nature as Culture: Conceptualizing What It Implies and Potential Ways to Capture the Paradigm in Scenario Building Exercises

文化としての自然:シナリオ構築におけるパラダイムの意味するものと捉え方の概念化
本論文では文化と自然とのつながりを測定、把握するための様々な方法やハイコンテクストな文化と自然のつながりに関する情報やデータを入手する上での課題について考察しています。また本論文では、文化としての自然(Nature as Culture)や自然との一体化(One with Nature)と呼ばれる生物と文化のつながりを測る優良な取り組みについて紹介しています。本論文の著者であるスニータ・スブラマニアン西麻衣子(共にUNU-IASリサーチ・フェロー/IPSI事務局)は、特に生物多様性が減少している中で自然の保護を進めるに当たり、人間的な側面を理解する必要があると強調しています。

The Many Meanings of ‘One’: The Concept and Practice of the One Health Approach in Socio-Ecological Production Landscapes and Seascapes

One」のさまざまな意味: 社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープにおけるワンヘルス・アプローチの概念と実践
複雑な社会生態学的システムにおいて、One Health は何を意味しますか?この統合的アプローチはどのように実践できるのでしょうか?現場での地域管理や国の政策導入を促進できるのでしょうか? 著者でIPSIメンバーでもある国立東華大学のポリーナ・G・カリモヴァ氏とクアンチュン・リー氏は、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)におけるワンヘルスの概念と、台湾で運用ツールとしてSEPLSにおけるレジリエンス評価の利用を検討することで、このような疑問を探っています。著者らは、ワンヘルスは、様々なスケールの複雑なシステムにおいて、包括的かつダイナミックで統合的な解決策をもたらす高い持続可能性を持っていると結論づけています。本記事はCABI One Healthに掲載されました。

ケーススタディ

ナックルズ保全林(KCF)とその周辺における人間と環境のインターフェース(HEI)を調和させるGMSLの革新的アプローチ

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画像02:キャンディアンの家庭菜園の模型(模型と写真 GMSL)

グリーン・ムーブメント・オブ・スリランカ(Green Movement of Sri Lanka Inc.)による最近のケーススタディ

本プロジェクトは、Green Movement of Sri Lanka Inc. (GMSL) が主導し、欧州連合から資金提供を受け、ナックルズ保護林 (KCF) を活性化するために 2 年間の取組を展開しました。この取組では、人間と環境のインターフェースを調和させるために 7 つの河川流域に焦点を当てた画期的な戦略が採用されました。このプロジェクトは、SCORE-CARDという世論調査ツールを活用し、多様なコミュニティに深く関与することで、包括性と利益を共有するためのコミュニティ全体のアプローチを育みました。

古代の知恵を復活させた本プロジェクトは、チェナ栽培や革新的なナックルズ・ライフ・ガーデンなど、異なる生態系ゾーンに合わせた持続可能な農法を再導入しました。伝統的な技術と近代的な技術の調和は、新型コロナウイルス感染症の大流行のような難題を見事に乗り切っただけでなく、スリランカの重要な上流域における持続可能な社会環境保全の変革モデル例となりました。GMSLが伝統的農法を再調整して実施した本プロジェクトは、KCFにおける自然とコミュニティの共生関係を育むというプロジェクトの回復力と成功を強調しました。

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Contact

連絡先やメールアドレスに変更があった場合は、事務局までお知らせください。

SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)

東京都渋谷区神宮前5-53-70電話:03-5467-1212(代表)E-mail: isi@unu.edu

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Cover photo by Hendrik Cornelissen on Unsplash

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The activities of the IPSI Secretariat are made possible through the financial contribution of the Ministry of Environment, Government of Japan

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