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IPSI事務局より、年末のご挨拶を申し上げます。

皆様には日頃のご支援、ご協力に感謝いたします。本年はIPSIにとって大きな節目の年となりました。 ここ数年、IPSIメンバーが集まれない状況が続いておりましたが、7月に秋田県で開催された第9IPSI定例会合(IPSI-9)にて、ようやく多くのメンバーが集う機会を得ることができ、素晴らしい経験となりました!

IPSI-9の主な成果のひとつは、2023-2030新戦略・行動計画の採択でした。本計画は、生物多様性の損失、気候変動、持続可能な開発への協力的なアプローチを促進するため、今後数年間のIPSIの活動の指針となる5つの戦略目標を示しています。

IPSIのメンバーや友人の皆様と共に、新しい戦略と行動計画を実施していくことを楽しみにしています。

ご質問やご意見がございましたら、また、新しいケーススタディや活動に関するニュースがあれば、IPSI事務局までご連絡ください。

良いお年をお迎えください!

IPSI最新情報:
  • SATOYAMAイニシアティブ 主題レビュー第10巻要旨公募の開始
  • ISAP 2023テーマ別会合のご案内
  • COP28におけるIPSIの活動
  • レジリエントで多様な人工林に関する出版物
  • レンカクの保護を通じた地域の湿地再生、地域文化の活性化に関するケーススタディ
- IPSI 事務局
お知らせ

SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー第10巻要旨の募集

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国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、SATOYAMAイニシアティブ主題レビューシリーズ第10巻の論文を募集します。第10巻のテーマは、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)における生態系の連結性の確保」です。本テーマに関連するケーススタディをお持ちのIPSIメンバーは、Call for Papersに記載されているガイダンスに沿って、まずは要旨をご提出ください。
SATOYAMA イニシアティブ主題レビューについて
SATOYAMAイニシアティブ主題レビューは、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)」に関連する特定のテーマに焦点を当て、有益な知識や教訓を提供するケーススタディをまとめたものです。 総合的な目標は、現場における管理活動から構築された実践的な経験や関連知識を収集し、政策提言に貢献することです。また各巻には、政策や学術的議論との関連性を明らかにする総合的な章もあり、現場で学んだ教訓の応用を促しています。 過去4巻と同様に、第10巻もシュプリンガー社から出版されます。
SATOYAMA イニシアティブ主題レビュー第10巻
第10巻では、生態系の連結性と生物多様性を包括した統合的な空間計画の側面とSEPLSの関連性に焦点を当てます。本巻に含まれる事例は、小規模農家、先住民、地域コミュニティなど、複数の利害関係者が SEPLSでの活動を通じて、生態系の連結性の質を確保し、向上させる上での役割、姿勢、動機、行動に着目します。また、SEPLS管理の取り組みが、より効果的で持続可能かつ公平な方法で、空間計画と管理における生態系の連結性を運用することにより、関連地域、国および世界の政策立案と実施にどのように貢献できるかについての洞察を提供することも期待されます。さらに、予定されているIPBES生態系の連結性に関するアセスメントに有益な知識と情報を提供し、2023年から2030年にかけての新しいIPSIの戦略と行動計画、特にその5つの戦略目標のひとつである「地域ベースの保全対策」の実施に役立てることを目的としています。

SITRの過去の巻はこちらをご覧ください。
ISAP 2023 Banner

ISAP 2023: ネイチャーポジティブな世界に向けた、統合的で包摂的な地域に根差した社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)管理の実践

持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム(ISAP)にご参加ください! IPSI事務局は、生物多様性の保全と再生の観点から、SEPLS が持続可能な社会、特にネイチャーポジティブな社会に向けて、どのように統合的、包摂的、かつ地域的な活動を促進できるかについてのテーマ別トラックセッションを共催します。 SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)と SDM の助成を受けたIPSI メンバーからの報告があります。イベントの詳細はこちら

開催日: 2024年1月29日
時間:14:00 – 15:30 日本時間
会場:オンライン
ニュース

国連気候変動枠組条約第28回締約国会議におけるIPSI

COP28 Resilience Hub Event on Socio Ecological Resilience
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28) が11月30日から12月12日までアラブ首長国連邦のドバイで開催されました。IPSI 事務局および多くのIPSI メンバーは、地域の持続可能な開発や生物多様性の保全だけでなく、気候変動緩和や社会生態学的レジリエンスにおける社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープの役割の重要性を提唱する一連のイベントに参加しました。

IPSI事務局は以下のイベントを共催しました。
  • 対応から社会生態学的レジリエンスへ:気候適応のための災害リスク軽減と生態系回復の連携の推進
2023年12月8日、IPSI 事務局は社会生態学的レジリエンスを構築・向上させるための協力に焦点を当てたイベントを共催しました。本イベントはレジリエンス・ハブで開催され、社会生態学的レジリエンスに関する経験を共有するインタラクティブなセッションも行われました。

イベントの詳細はこちら です。また、動画もご覧ください。

Video COP28 Resilience Hub Event
出版物紹介

Unasylva 254: Towards more resilient and diverse planted forests

より強靭で多様性のある人工林を目指して
適切に設計され、持続可能な形で管理された人工林は、持続可能な開発目標を達成する上で極めて重要な役割を担っています。本号のUnasylvaは、人工林に関する新しい知見と最先端の情報を紹介しています。これらの森林は、木材生産などを通じて 生計を支えると同時に、生態系サービスを提供し、劣化した生態系を回復させ、気候変動への適応と緩和を図っています。

Unasylva は国連食糧農業機関(FAO)が発行する森林および林産業の専門誌です。林業における世界的に重要な進展を、政策立案者、森林管理者、技術者、研究者、学生、教師といった幅広い読者に届けることを目的としています。
ケーススタディ

高雄市美濃区におけるレンカク保護による地域湿地の再生と地域文化の活性化

White Water Snowflake Cultivation in Meinong. July 2021 Kaohsiung Wild Bird Society

White Water Snowflake Cultivation in Meinong. July 2021 Kaohsiung Wild Bird Society

台湾野鳥連盟が提出した最近のケーススタディ

高雄市の美濃で、環境再生と文化復興の旅に出かけましょう。ここでは地元の湿地帯の修復とレンカクの保護が絡み合っています。この魅惑的なケーススタディは、脆弱な湿地の生態系を保護するだけでなく、地元の人々を文化的ルーツと再び結びつける、地域主導のイニシアティブが展開されています。美濃の保全活動が絶滅危惧種の鳥類を保護するだけでなく、地元の伝統が織りなす豊かなタペストリーをどのように保存し、称賛しているのかを探ってください。自然と文化をうまく調和させ、持続可能な未来に向けた協働の力を示すコミュニティのストーリーに浸ってみてはいかがでしょう。レジリエンスと共存についての心躍る物語については、ケーススタディの全文をご覧ください。
Contact

連絡先やメールアドレスに変更があった場合は、事務局までお知らせください。

SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)

東京都渋谷区神宮前5-53-70電話:03-5467-1212(代表)E-mail: isi@unu.edu

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Cover photo by Paul Carroll on Unsplash

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The activities of the IPSI Secretariat are made possible through the financial contribution of the Ministry of Environment, Government of Japan

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