IPSIニュースレター2016年9月号

2016.09.22

IPSIニュースレター9月号(日本語版)【「Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes (SEPLS) in Africa」の刊行、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2016年9月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

 

1.「Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes (SEPLS) in Africa(アフリカの社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ)」の刊行

国連大学サステイナビリティ高等研究所と東京大学は「Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes (SEPLS) in Africa(アフリカの社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ)」を刊行いたしました。本出版物は2015年8月にガーナ・アクラにて開催されたSATOYAMAイニシアティブ・アフリカ地域ワークショップでの成果に基づき、アフリカにおける社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)に関する知識と理解を深めるためにケーススタディー集としてまとめました。ベニン、カメルーン、エチオピア、ガーナ、ケニア、ウガンダの6カ国で活動するIPSIメンバー等により報告された、SEPLSに関する12件の事例を紹介しています。

本巻は、IPSIウェブサイト(英語)からダウンロードできます。

 

2.第6回国際自然保護連合・世界自然保護会議(WCC)におけるIPSI活動報告

IPSI事務局はハワイで2016年9月1日から10日に開催された「第6回国際自然保護連合・世界自然保護会議(WCC)」に参加し、「Promoting agricultural landscapes that are good for people and good for nature」と題したワークショップを開催しました。本ワークショップでは、国立東華大学のクアンチュン・リー准教授とIPSI事務局員のウィリアム・ダンバー、がモデレータを務め、応用環境研究基金(AERF)のJayant Sarnaik氏、行政院農業委員会花蓮区農業改良場 (台湾)のWei-An Tsai氏、Dahari ComorosのHugh Doulton氏がそれぞれの活動について発表を行いました。他に、SATOYAMAイニシアティブに関するポスターセッションやコンサベーション・インターナショナル(CI)と共同でレジリエンス評価の活用に関するトレーニングを実施しました。

国際自然保護連合・世界自然保護会議(WCC)に関する詳しい情報は、こちら(英語)をご覧ください。

 

3.GEF-SATOYAMAプロジェクト レジリエンス指標トレーニング (マダガスカル・インド洋諸島)

IPSI協力活動の一つである「GEF-SATOYAMAプロジェクト」の一環として2016年8月25日から27日にマダガスカルのモラマンガにおいて、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)はIPSIメンバーであるコンサベーション・インターナショナル(CI)および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と共同で、レジリエンス指標に関するトレーニングワークショップを実施致しました。本ワークショップでは、GEF-SATOYAMAプロジェクトが支援する地域からの参加者を対象に「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープにおけるレジリエンス指標(Indicators of Resilience in SEPLS)」を活用した、レジリエンス評価とモニタリングを行うためのファシリテーショントレーニングを行いました。また、2016年8月24日には、マダガスカルおよびインド洋諸島生物多様性ホットスポットにおけるプロジェクトのインセプションミーティングも実施致しました。

レジリエンス指標に関する詳しい情報はこちら(英語)こちら(英語)をご覧ください。

本ワークショップに関する詳しい情報は、こちら(英語)をご覧ください。

 

4.GEF-SATOYAMA トレーニングセッション

上記の「GEF-SATOYAMAプロジェクト」の一環として、ハワイで開催された第6回国際自然保護連合・世界自然保護会議(WCC)にて”conservation campus”のイベントとして2016年9月5日に社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)のレジリエンス指標(Indicators of Resilience)の活用に関するGEF-SATOYAMAトレーニングセッションをコンサベーション・インターナショナル(CI)と共同で実施致しました。本トレーニングには世界各国より35名の方々にご参加いただきました。

本トレーニングセッションに関する詳しい情報は、こちら(英語)をご覧ください。

5.第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)におけるサイドイベントについて

2016年8月25日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)はケニアのナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)に参加し、ナイロビ大学、東京大学、ケニヤッタ大学と共同で「Enhancing Resilience against Climate and Ecosystem Changes in Sub-Saharan Africa through Utilizing Indigenous and Local Knowledge」と題したサイドイベントを開催いたしました。

サイドイベントでは、前述の新刊「Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes (SEPLS) in Africa」についての発表も行われました。

本サイドイベントに関する詳しい情報は、こちら(英語)をご覧ください。

 

6.COMDEKSニュースレター(第17号)

SATOYAMAイニシアティブ推進プログラム(COMDEKS)が四半期の活動をまとめたニュースレター第17号を発行しました。ニュースレターは、こちら(英語)からダウンロードできます。

 

7.SATOYAMA イニシアティブ ウガンダ全国ネットワーク設立

IPSIメンバーである環境保全情報センター(ウガンダ)より、SATOYAMAイニシアティブウガンダ全国ネットワークを設立し、2016年8月7日から10日まで”Enhancing Benefits for People and Biodiversity”と題したワークショップを開催したとの報告を受けました。このワークショップは、地球環境戦略研究機関(IGES)、日本国環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所が共同で設立したSATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)を活用して開催されました。

 

8.新IPSIメンバー紹介:ネイチャー・トロピカル(ベナン)

ネイチャー・トロピカル(ベナン)は非営利団体として1995年に設立され、情報共有、教育、啓蒙活動を通じて生物多様性の保全と持続的な活用を推進する活動をしています。次世代を担う若いリーダー向けの環境教育活動や博物館運営等も展開しています。また、ネイチャー・トロピカルは2004年にベナンのNGOで最初に国際自然保護連合の会員になりました。

詳しくはウェブサイト(英語)をご覧ください。

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局

国際連合大学サステイナビリティ高等研究所

東京都渋谷区神宮前5-53-70

電話:03-5467-1212(代表)

E-mail: isi@unu.edu

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*SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)は、日本政府環境省の支援により運営されています。