IPSIニュースレター2018年4月号

2018.04.26

IPSIニュースレター4月号(日本語版)【CBD SBSTTA-22およびSBI-2への参加について、他】

皆様いかがお過ごしでしょうか。2018年4月号のIPSIニュースレターをお届けします。概要のみ日本語でご紹介しておりますので、詳細は本文をご覧ください。

1.CBD SBSTTA-22およびSBI-2への参加について

IPSI事務局は2018年7月にカナダのモントリオールで開催される生物多様性条約第22回科学技術助言補助機関会合(CBD SBSTTA-22、2018年7月2日~7日開催)および第2回条約実施補助機関会合(SBI-2、2018年7月9日~13日)に参加する予定です。SBSTTA-22、SBI-2に参加を予定されている方は、IPSI事務局までご一報ください。


2.GEF-SGP Upgraded Country Programmes グローバルワークショップへ参加しました

IPSIメンバーである国連開発計画(UNDP)が実施しているGlobal Environment Facility Small Grants Programme(GEF-SGP:地球環境ファシリティー・小規模無償プログラム)の活動の一環として、2018年4月16日から19日、エクアドルのキトにてグローバルワークショップが開催されました。本ワークショップは、Upgraded Country Programmes(UCP)実施から得られた知見の共有・普及を目的とし、多くのIPSIメンバーが参加しました。

UCPの一部のプロジェクトは、各プロジェクトサイトの管理計画を作成する際に「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)におけるレジリエンス指標」を用いてレジリエンス強化戦略を作成・実施するIPSI協力活動である「SATOYAMAイニシアティブ推進プログラム(COMDEKS)」の手法を取り入れています。IPSI事務局員も本ワークショップに出席し、議論に参加しました。


3.知識体系と幸福指標に関するワークショップへ参加しました

IPSIメンバーであるアメリカ自然史博物館生物多様性・保全センターは2018年4月21日から22日、アメリカ合衆国、ニューヨークにて「知識体系と幸福指標」に関するアクション・グループ会合を開催し、文化的側面からみた幸福指標や人と場所の関係性の研究について携わっている様々な専門家等が集まり議論が行われました。本ワークショップにはIPSI事務局員も参加し、「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)におけるレジリエンス指標」について発表しました。

本ワークショップの成果については、生物文化多様性における指標に関する取組や2018年11月、エジプトで開催予定の生物多様性条約(CBD)第14回締約国会議などの政策プロセスにおける貢献が期待されています。


4. GEF-SATOYAMAプロジェクト関連イベント~自然災害に対応できるレジリエンスと生物多様性~

IPSI協力活動であるGEF-SATOYAMAプロジェクトの一環として下記のイベントが開催されますので、是非ご参加ください。

場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
日時:2018年5月24日(木)18:00-20:00
概要:
自然災害を考えると、景観とコミュニティのレジリエンスは環境保全プロジェクトにおいて非常に重要な課題です。地震や異常気象の自然災害の経験から、災害に対しどう備え、回復力を高めるか、世界各地の事例をもとに考えてみませんか?このイベントは、SATOYAMA イニシアティブ国際パートナーシップのメンバーである、FIDES(エクアドル)と CORFOPAL(コロンビア)の代表が来日する機会をとらえて開催されます。

本イベントは日英逐次通訳付きです。詳しくはこちらをご覧ください。


5.「SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)2017ブックレット」 の刊行について

社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の保全と持続可能な利用に関する優良事例となるような有望なプロジェクトに資金協力を行うことを目的とし、2013年に公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、日本国環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所が共同で「SATOYAMA保全支援メカニズム(SDM)」を設立しました。毎年、IPSIメンバーによる応募の中から選ばれたSEPLSの保全と持続可能な利用に関する優良事例となるような有望なプロジェクトに資金協力を行っており、今回、2017年度に採択されたプロジェクトを含む、これまでにSDMで実施してきたプロジェクトをまとめた「SDM 2017 ブックレット」を刊行いたしました。

本巻は、こちら(英語)からダウンロードできます。


6.映像作品「里山里海の恵みで人々をつなぐ」

国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は一般社団法人e-frontとともに宮城県塩竈市にある浦戸諸島において、島の里山里海の恵みを生かしながら、耕作放棄地の再生活動を通じ、地元の人々の交流促進をめざすプロジェクトに取り組んできました。この度、本プロジェクトの活動記録を映像にまとめた作品「里山里海の恵みで人々をつなぐ」を制作しました。なお、この作品は、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」からの寄付金により制作されました。皆様ぜひご覧ください。

その他のビデオについては、IPSIのウェブサイトをご覧ください。


7.IPSIメンバーからのお知らせ:「SATO YAMA UMI プロジェクト」奨学金付インターンシップ」への参加者募集(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン)

経団連自然保護基金創設25周年記念事業である、「SATO YAMA UMI プロジェクト」は、日本環境教育フォーラム、バードライフ・インターナショナル東京およびコンサベーション・インターナショナル・ジャパンが共同で推進している、国際保全プロジェクトです。昨年、IPSI協力活動として承認されました。本プロジェクトの一環として、今年、ユース海外インターンシッププログラムを実施します。

この度、途上国の自然環境に大きく生活を依存する現代社会において、将来的に社会的なリーダーとして、変革をもたらすことを期待されるユース世代の育成のための「奨学金付インターンシップ」への参加者を募集します。

参加者には、現在、「SATO YAMA UMI プロジェクト」が実施しているアジア太平洋地域4カ国5地域での現地業務(カンボジア、インドネシア、サモア、ニューカレドニア)、及び、関連する国内業務に携わっていただきます。様々なフィールドにおける実体験を通じて、環境問題や持続可能な社会構築への理解をより深める機会を提供します。

募集概要についての詳細は、こちらをご覧ください。


8.IPSIメンバーからの活動紹介:写真コンクール~ヘリテージ・フォア・プラネットアース2018~について(デル・ビアンコ財団(ライフ・ビヨンド・ツーリズム))

IPSIパートナーのライフ・ビヨンド・ツーリズム(イタリア)では特に若い世代に向け、地球環境のバランスや気候変動と密接に関連している文化・自然遺産についての意識の向上を促すため、「写真コンクール ヘリテージ・フォア・プラネットアース2018」を実施中です。

コンクールは毎月実施されています。また2018年全体での作品も選ばれる予定です。コンテストの詳細はこちら(英語)とこちら(日本語)よりご覧いただけます。

 

 

なお、本ニュースレターで共有を希望されるイベント等の情報がございましたら、IPSI事務局までご連絡ください。また、記事は日本語版ニュースレターのみの掲載も可能です。皆様からの情報提供をお待ちしております。

 

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SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
国際連合大学サステイナビリティ高等研究所

東京都渋谷区神宮前5-53-70
電話:03-5467-1212(代表)
E-mail: isi@unu.edu

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